もう10年前になるのか…というのが第一感想。
2009年末に埋れ木「悪魔くんコンプリートBOX」2010年3月17日発売が突如発表され、公式サイトが出来、期間限定でブックレット担当スタッフさんによるコラムが連載されていました。その最終回と銘打たれた『山田真吾と埋れ木真吾 最後は原作版の密接な関係を探る!』で、極一部界隈(私の視界範囲限定)に激震が走ったんですよ。いや割と本気で。
ひとつは漫画版東嶽大帝の正体ムラーゴの命名由来が「水木先生のご本名(武良)から?」という内容。
もうひとつは「初代悪魔くんは山田さんと推測されます」と「推測」と言いつつムラーゴよりもぼかしてない書き方で出てきた内容。
「あくまで可能性のひとつとして」そうだと面白いなー、と言うにはあまりにも…
さらに「ということは、この『最新版』及びアニメ版は山田真吾版から1万年後ということになってしまいますが……!?」とか続けられてしまったので、コラム公開の2010年3月18日いつもは閑古鳥鳴いてるこのサイトのWEB拍手からちょっとビックリする数のコメントを頂きました。(…多分、ショックで死んでないか心配されたんだと思う…その節はありがとうございました…)
当時振り返るに、ショックはショック、…というか、普通にそれまで山田と初代様別個体として推していた(それはそう)なので、そこに突然「実は未来の同一人物(かも)」「山田世界は埋れ木の一万年前(という事に?)」とか投げ込まれても心の準備が出来てないやん…!??って感じでした。
それまで自分が与太話で「二代目(松下山田埋れ木)の中で一番初代に似てるの山田だよね…(そこから脱線して初代×ダニエルとかほざいてた)(何故)」とか言ってたので、こう、「あ、…あぁァァァ〜〜…!なるほど?納得したくないけどなるほどな???」って膝叩きすぎて膝蓋骨が割れるわって あ、やっぱり結構動揺してた。10年経ったし認めよう。当時めっちゃ動揺してました。
コラムはあくまで埋れ木悪魔くんに関して更に深堀りする内容なので、唯一ノストラだけは完全スルー扱いされた(埋れ木アニメ放送&漫画連載時点で存在してない作品で関連もなにもないので)ため、ここで言う「山田さん」は当然実写版放送時に連載されたマガジン版の山田真吾という事になります。あれが…アレになるのか……むしろノストラ山田様が初代になる方が「あー(わかる…)」ってなるのにな…と思いつつ動揺していました。なんとなく未だにどこかマガジン版とノストラを同一人物と思ってない節があるのかもしれません。
で、このコラムより2年前にこのサイトで『「悪魔くん」は原作者以外の創作者の手によって何度も再構築されてきた世界』というテキストを書いてたのですが、私はそこでノストラを「現時点で全ての悪魔くんの流れを汲んだ立ち位置であると認識」としているんですね。今もその認識に変化はないのですが、それはそれとして、埋れ木放送&執筆時点で「初代は未来の山田」設定が本当にほんのりとでも存在していた(それが実際に採用されそれを前提に漫画版が描かれたものかどうかは別として)としたら、その後、最後に描かれたノストラは「神童が初めて地球上に千年王国を創り初代悪魔くん・メシアとなる物語=エピソード0」である…と考えた方がスッキリするというかスッキリしたくないんだけど凄い綺麗にまとまって非の打ち所がなくなってしまうんでs あーっ、待って、あーーーーっ
「初代ショック」前は普通にマガジン版(実写版)の後日談がノストラだと思っていたんですが、「初代ショック」後に「…もしかして、時系列的にはノストラが先で、初代悪魔くんとして生きて死んだ後、転生した姿がマガジン版&実写版の山田なのでは…?」みたいな与太を妄想するようになりました。若めに死んでそう。繰り返しますが与太です。
そもそも、ショック前から「実はメフィストは一万年前の初代悪魔くんの使徒をやってた」妄想で与太話してた身なので、それがそのままスライドした感じ…ですかね…別個体認識の時は「二代目として山田を扱う結果があれかよ〜初代と比べりゃまだまだヒヨッコで隙あらば死にそうな子供をへらず口叩きつつなんだかんだで守ってあげちゃうのか〜(ニコニコ)」だったのが、「一万年前まだヤンチャだった頃に仕えた人間(=初代)の生まれ変わり(=山田)に再び召喚されて使徒になる運命〜ヒュゥ~(※捏造)」になって悪化しただけですね。与太がね。
与太ついでに、ノストラには登場しなかったファウスト博士問題。
ノストラが時系列エピソード0とすると、ソロモンの笛をどうやって手に入れてメフィストを召喚出来たのかが謎にはなりますが、ノストラ山田が初代悪魔くんになるなら、ダニエルがファウスト博士になって次代の悪魔くんに笛を託す役目を担えばいいじゃん(※与太話です)…死ねず生きながらえて生命玉(中身初代=山田)と共に一万年ずっと次代の登場を待ってたとか背負う業が深すぎて最高じゃん…最期は生命玉に魂捧げて初代=山田呼び出して自分はすれ違ってようやく死ねるってやつじゃん…
みたいな強めの幻覚をですね、1年くらいひとりで脳内再放送し続けていました。
埋れ木世界のメフィスト老が、なぜ最初は自分ではなく息子の二世に使徒をやらせたのか、そして漫画版最終回でなぜ改めて埋れ木と契約したのか、みたいな所もつつきやすいですよね…初代=山田と考えると…「ダニエル=ファウスト博士」捏造と合わせ技にすると、埋れ木世界のファウスト博士とメフィスト老とのやり取りにすっげぇ分厚い妄想フィルターがかかってしまうやん?うっかり泣いてしまうやん??(※全て捏造の幻覚です)
とりあえず、1年…2年くらいかな?掛けてゆっくり反芻してようやく落ち着いて与太話が出来るようになりました。
ただ、「初代悪魔くんは山田さん」は飲み込めたんですが、「埋れ木=山田真吾版から1万年後」がまだうまく飲み込めずに…います…(ハルマゲドンで)滅んでて欲しく無い…1度滅んだ文明の上に築かれた世界であって欲しく無い……
(歳のせいか、ここ数年「文明滅ぶ系」コンテンツがつらくなってきた)
※ソース元の悪魔くんDVD-BOX公式サイト(ポニーキャニオン)は、既に削除されていますが、インターネットアーカイブからまだ該当コラム記事は確認出来ます。